講師より

子どもたちと・・・

 

須藤とみゑ

 

 

 HYLT の創刊号に「卒業生」としてメッセージを掲載して頂き、今度は「講師」として掲載して頂くことに気恥ずかしさを感じながら、感謝申し上げます。著名な大学の先生方と違って私は専門的な学問を持っているわけでもなく、小学校現場の様子をお伝えできるということで講座を持たせていただき、とんでもない失敗談などが教材となっています。

 1990年に第一期生として受講中、公立小学校へ行くようになりました。手探り状態で、ただただ、続けてきました。「継続は力なり」と言いますが、継続していると必要な情報、知識、そして仲間が集まってきます。今はインターネットのお陰でそれらはグローバルな拡がりを見せています。

 

 

 外国人児童生徒が「多くは無いけど0(ゼロ)ではない」広島地域は行政の施策も学校側の受け入れ、支援も十分とはいえません。子どもたちの日本語教育は言語指導だけでなく、心のサポートなど一人の人間を育てるための様々な要素が必要となります。

 本講座を修了した皆さんの中から 子どもたちの日本語教育に一人でも多くの方に携わっていただき、学校社会に新しい風を吹き込んでいただきたいと願っています。そのためには言語への気付きはもちろん、日本語への気付き、子どもたちの成長、変化への気付きなど、そうした意識的な「気付き」が常に必要です。「気付き」が積み重なっていくことで、今の学校社会に日本語教育を通した新しい教育の「築き」ができるのではないかと思いつつ、今日も子どもたちの笑顔に力づけられています。

須藤 とみゑ

 

 


http://hope-japan.seesaa.net/

( HOPE プロジェクトの HP です。子どもたちとの活動が紹介されています。)